宮崎神青ブログ - 201704のエントリ
前回の続き(前回はブログはこちら)
第一部に引き続き、「熊本の元気をみんなへ」をテーマとして復興イベントを開催致しました。
学校法人加寿美学園熊本中央高等学校
明治36(1903)年10月1日創立され、「良妻賢母」と創立100周年を契機に、男女共学とし「高志躬行」を校訓と掲げ、本年で113周年を迎える伝統ある学校です。
貞明皇后陛下御歌(大正天皇の皇后) 大正11年9月20日御下賜
いとどしく降り積む雪を千代ふべき松はものともおもはざるらむ
しっかりと大地に根をおろし、長い歳月風雪に耐え抜いてきた松の姿に、いくたびの艱難辛苦を乗り越えて、今日がある学校を例えられたものであります。
皇室から直接お目をかけていただいた数少ない学校の一つです。
吹奏楽部による演奏
部員数15名。
「やるときはやる、楽しむときは楽しむ」のけじめをつけ、家族のように仲良く楽しく日々の練習に取り組んでいます。去る3月20日には、初めての試みとして「第一回定期演奏会」が開催されました。
書道部による書道パフォーマンス
部員数7名。
書くときは熱く!勉強は教え合い!あとはのんびり楽しく!をモットーに揮毫大会、高校書道展に向けての作品制作、校外でのパフォーマンス書道、諸作品展への出品を行っています。
それぞれの進路に向かって勉強し、また書道以外の習い事とも両立しながら頑張れる活力ある部活動です。
今年度7月に開催される全国高等学校総合文化祭宮城大会に出場されます。
肥後神楽奉納
肥後神楽は熊本県の主に北部地域に広まっており、その起源は詳らかではありませんが、室町時代にはその名称があったとの記録もあり、何百年かの歴史があると推察されます。
十二座からなる肥後神楽の中から、各神社のご神宝の刀で舞う一人舞であり、神様の御神徳を称え奉る宝剣(ほうけん)の舞を奉納していただきました。
交聲曲「海道東征」 グルッポ・ヴィーヴォ海道東征合唱団
海道東征は北原白秋作詞、信時潔作曲。日本書紀や古事記を基に日本の創世記を謳った日本初のオーケストラと声楽が一体となった交聲曲で、皇紀二千六百年記念の祝典で演奏されました。
戦後はタブーとしてほとんど演奏されなかった曲ですが、北原白秋の第二の故郷である熊本県でやろうと決心され、現在では様々な場所で演奏されています。
済々黌応援団OBによる応援!
明治12年に創設された同心学舎に源を発し、明治15年に済々黌として創立、今年創立130有余年を誇る伝統ある学校です。
済々黌の応援団は、日本有数の歴史を誇る熱きバンカラ応援団で、2013年には55年ぶりに第85回センバツ高校野球大会にて応援団賞優秀賞を受賞されました。
熊本はもとより東北、さらには日本全国へエールを送っていただきました!
応援団ではありません・・・(笑)
「熊本よ、弥栄、弥栄、弥栄」
本事業の〆として神道青年全国協議会 長友安隆会長先導のもと弥栄を三唱致し、
予定されていた全てを滞りなく終えることができました。
向後とも早期復興へ向けて、九州各地の会員が共に手を携えて微力を尽くしていく所存でございますので、
皆様方には少しでもお心寄せをいただければ幸甚に存じます。
最後になりますが、ご協力いただきました関係各位に衷心より厚く御礼申し上げます。
がんばるけん!くまもとけん!
熊本地震発生より一年の節目にあたる4月14日、
熊本地震復興祈願祭を熊本県水前寺成趣園能楽殿にて斎行致しました。
主催 神道青年九州地区協議会
後援 九州各県神社庁連合会
協力 出水神社
神苑「成趣園」を境内とする出水神社は細川家歴代藩主を祀り、報恩の誠を捧げる有志により明治十一年に創建され、生活の守護神として御神徳を仰ぐ人々の参拝で終日賑わいをみせています。
趣旨
平成28年4月14日より発生した熊本県益城町を震源とした「熊本地震」より一年がたちます。今なお避難生活を余儀なくされ、様々な困難と隣り合わせで生活する被災者は数多く、元の生活に戻るには長い年月と多くの労力を要することが予想され、先行きの見えない未来に不安を感じられています。
しかしながら、当初は連日のように取り上げられていた現地の様子を伝える報道は日に日に減少し、同じ九州で生活している人々ですら、被災前と変わらない状況であるかのような錯覚を覚えてしまう現状にあります。
そこで、私たちは神職の本分である「まつり」によって、お亡くなりになられた御霊に対し慰霊の誠を捧げ、神々に対し祈りを捧げるべく「熊本地震復興祈願祭」を斎行することとなりました。また、これにあわせて「熊本の元気をみんなへ」をテーマとして音楽等の奉納演奏も行います。
本事業を通して、被災地の現状をより多くの人々に発信し、地震の記憶を風化させることなく、一人でも多くの人々が被災地に心を寄せ、復興への歩みを推し進める一助となることを心から願います。
第一部 午後1時 熊本地震復興祈願祭
参列者全員による大祓詞奏上
祭詞奏上
祭員一覧
氏名 | 単位会 | 奉務神社 | 所役 |
小野 眞一郎 | 大分県 | 早吸日女神社 | 斎主 |
平江 智仁 | 熊本県 | 松橋神社 | 陪膳 |
戸川 健士 |
佐賀県 | 唐津神社 | 膳部 警蹕 |
貴島 吉紀 | 鹿児島県 | 花尾神社 | 祝詞後取 一の手長 |
佐師 正教 | 宮崎県 | 田ノ上八幡神社 | 斎主玉串後取 二の手長 |
幸山 慎太郎 | 熊本県 | 赤水白山比咩神社 | 前導 参列者玉串後取 |
西高辻 信宏 | 福岡県 | 太宰府天満宮 | 祓主 |
岩松 正高 | 長崎県 | 松島神社 | 大麻所役 |
村松 大輔 | 大分県 | 八幡朝見神社 | 塩湯所役 |
串間 慶士 | 宮崎県 | 宮崎神宮 | 典儀 |
内村 泰彰 | 熊本県 | 阿蘇神社 | 楽太鼓 |
秋永 一憲 | 大分県 | 雲八幡神社 | 鞨鼓 |
長友 貞治 | 福岡県 | 宗像大社 | 鉦鼓 |
山田 大輔 | 大分県 | 宇佐神宮 | 鳳笙 |
戸高 宗徳 | 福岡県 | 太宰府天満宮 | 鳳笙 |
是則 慶秀 | 福岡県 | 竃門神社 | 篳篥 |
野澤 佳穂子 | 長崎県 | 温泉神社 | 篳篥 |
吉武 誠礼 | 福岡県 | 宗像大社 | 龍笛 |
茶木 俊介 | 鹿児島県 | 鹿児島神宮 | 龍笛 |
磯畑 希充子 | 太宰府天満宮巫女 | 楽箏 | |
今丑 いづみ | 熊本県 | 健軍神社 | 舞人 |
浦安の舞
天地の神にぞ祈る朝なぎの海のごとくに波たたぬ世を(昭和天皇御製)
祭典では、九州各県の名水をお供え致しました。
場所 | 品名 |
福岡県宗像市 | 天の真名井(あめのまない) |
佐賀県神埼市 | 金剛水(こんごうすい) |
長崎県島原市 | 江里神社の湧水(えりじんじゃのわきみず) |
熊本県阿蘇市 | 神の水(かみのみず) |
宮崎県高千穂町 | 塩井川の湧水(しおいがわのゆうすい) |
鹿児島県垂水市 | 財宝(ざいほう) |
沖縄県南城市 | 受水走水(うきんじゅはいんじゅのみず) |
大分県別府市 |
萬太郎清水(まんたろうしみず) |
熊本地震では、出水神社も鳥居の損壊など大きな被害を受けられました。
さらに成趣園池の水量も著しく減少。
現在でも水量は地震前の三分の一程度しか戻っていないようです。
世界一の地下水都市とも云われる熊本県。
これからか先も我々の生活にとって重要な水が、絶え間なく流れ続けますよう祈りつつ
祭典終了後には、水前寺保育園園児が成趣園池に上記の名水を献水致しました。
神代の昔、イザナギノミコトとイザナミノミコトは、大八島(日本列島)をお生みになり、さらに海や川、木や山、自然の風や霧などの森羅万象を司る多くの神々をお生みになりました。
爾来、日本人は神社や祭を通して自然と共存共栄し独自の文化を紡いできました。
もとより、人の力では為す術の無い自然に対して人々に与えられたのは祈りのみであり、全身全霊で祈るその意志の力によって守られることは多くあります。
日本国内の彼方此方、隅々にまでひっそりと鎮座される氏神さまは八万社を数えます。
当たり前という有難い日々に感謝の気持ちを忘れることなく、氏神さまでの日々の祈りや節目のおまつりを通して一人一人の小さな祈りが、日本の安寧へと繋がりますことを切に願うばかりであります。
第二部へ続く・・・
本日、午前10時より宮崎県護国神社例大祭が斎行されました。
恒例により当会からも数名が祭典奉仕、またお手伝いをさせていただきました。
桜は満開ながらも、昨年に引き続き雨となりました。
県内各地より遺族が多数参列されていました。
県内各地の氏神さまで斎行される例祭ですが、おそらく参列者は最も多いと思われます。
みたま慰めの舞
辺りを見渡す限り、ご高齢の方が多数見受けられました。
私自身、宮崎県神道青年会会長として玉串奉奠をさせていただきましたが、
その中ではおそらく最年少だったのではないかと・・・
勝手ながら若者代表として思いの丈を捧げ、今後の神青会の役割を強く
認識致しました。
祭典後の宮崎県戦没者等慰霊奉賛会総裁であります河野知事の挨拶でも
ありましたように、御英霊にとっては雨とは如何なるものだったのしょうか。
行軍を妨げる雨、太陽の光を奪う雨、渇きを潤す雨。
御英霊にとっては生死を左右する非常に重要なものであったのだと
深く考えさせられました。
普段何気なく考える天気ですが、本日は心に染みる雨となりました・・・
土砂降りに加えて、非常に肌寒い中での祭典でしたが恙なく斎行されました。
昨年8月15日に、当会では大東亜戦争終結七十年記念誌
「守ルベキモノ、伝ユベキモノ」を発刊致しました。
本日ばかりは改めて読み返していただき、現在の日本の礎となられた
御英霊に対して感謝の気持ちを新たにされまして、謹んで哀悼の意を捧げて
いただければ幸甚に存じます。
記念誌詳細はこちら(HPトップページからもダウンロードできます。)