宮崎神青ブログ - 20130816のエントリ
「神道にお盆はないっちゃろ?」
なんて質問をされることがありますが。
いやいや何をおっしゃる・・・
神道にもお盆はあります!
仏教の盂蘭盆会からきたものだと考えられているようですが、
仏教渡来以前からの日本の伝統的な先祖まつりの行事と考えられます。
意味はもちろんご先祖さまをお祀りすることです。
昔は旧暦7月15日(満月)の日を中心としていましたが、
明治6年に太陽暦に変わってからは、新暦の7月15日に行う地方と、
月遅れの8月15日に行う地方があります。
ご先祖さまが、家の前で焚く「迎え火」を目印に帰ってこられ、「送り火」によって帰られます。
現在ではお盆休み!などと言われ、大型連休のような意味で捉えられている方も
いらっしゃるでしょうが、ご先祖さまが家族と一緒に過ごされる大切な時期なのです。
小さい頃から
「お盆に泳ぎに行ったら引きずり込まれるぞ!」
などとよく言われていました。
だから私はお盆の時期に泳ぎに行ったことは、一度たりともありません・・・
このようなお盆にまつわる言葉は多数あり、その意味も諸説あると思いますが
結局は「ご先祖さまがお帰りになっているので、黙って家にいなさい」
ということになるのでしょうか?
私個人の話になりますが、2月に大好きなばあちゃんが亡くなり、今年は初盆。
ばあちゃんは大阪に住んでおり、小さい頃より母に連れられ、夏休みには毎年のように
遊びに行ってました。
小学生も高学年になると、覚えて入る人は覚えているでしょうが
ANAの「ジュニアパイロット」でガキンチョ男兄弟3人のみで行っていました。
胸につけてくれるバッチが大変嬉しかったものです。
大阪と言っても和歌山県との県境の山の中・・・
地元の駅よりバス、電車を乗り継ぎ約2時間をかけてばあちゃんが伊丹空港まで
迎えにきてくれていました。
その後進学につれ、夏休みは勉強?、部活、遊びやらなんやら。
社会人になると更に足は遠のくと思いつつも、関西への出張の合間にちょくちょく会いに
いったものです。
またばあちゃんも宮崎まで遊びにきてくれていたので、
特に最近ばあちゃんにそっくりになってきた娘、
年を重ねるごとに肥えてきた生意気な孫、
男4人、女2人、まだ腹の中にいた1人のかわいらしい曾孫の
成長はちゃんと見守ってくれていたと思います。
ばあちゃんの死は、これまでの私の人生の中で最も身近な人の死でした。
生前の絆が深ければ深いほど悲しみは大きいものですが、死後も続くこの絆は
より深いものとなります。
今の自分があるのは、間違いなく父母、祖父母をはじめ多くのご先祖さまのおかげ。
そのようなことを今まで以上に強く感じたお盆となりました。
皆様はどのようなお盆を過ごされましたか?
お参りがまだの方は、是非ご先祖さまに手を合わせていただき、先ずは感謝の気持ちを
お伝え下さい・・・