宮崎神青ブログ - 201308のエントリ
いよいよお白石持行事当日です!
予定通り午前6時半にホテルを出発、会場へと向かいました。
ホテルロビーには法被姿の人がうじゃうじゃ・・・
宿泊者のほとんどが行事に参加される方のようでした。
いよいよ始まりです!こちらを皆で引っ張り、内宮へ向かいます。
奉献するお白石は、紀伊山系の大台ヶ原を源とする宮川流域で拾われるそうです。
各町奉献団それぞれが、お白石実施年度の2~3年前より宮川に出向き、拾い集めて
準備をします。
団体ごとに引っ張る位置が決まっており、エンヤ!エンヤ!のかけ声で内宮へ。
奉仕者の一体感が心地良い!
普段は神主の装束を着て見守っている側ですので、法被を着て参加できたことは
非常に新鮮で楽しく、貴重な体験となりました。
ここからは、一人一人が白布にお白石を包み、御正宮へ。
石の種類は「石英系白石」。水晶のように少し透明感のある石肌です。
人人人人人・・・
建て替わった瑞々しい社殿。この状態を見るのは初めてです!
十数年前の学生時代の話になりますが、親不孝にも神主になる為の勉強はさせていただいるものの、
一生の職業にするかは悩んでいました。
そんな時に実習で初めて伊勢の神宮へ。
神域の空気、神楽、雅楽、そこで奉仕する神主さん、巫女さんをはじめ職員の方等々・・・
悩みは吹き飛びました!
「神主さんになろう!」
伊勢の地で決意をしました。
それからというもの伊勢の神宮は、畏れ多くも私の理想であり目標なのです。
平成26年3月までは旧神殿と新神殿が並び立っています。
伊勢の神宮の清々しさは言葉では言い表せません。
20年に一度の佳節ですので、是非一度お参りされてはいかがでしょうか?
また遷御の儀が、
内宮は10月2日
外宮は10月5日に斎行されます。
滞りなく斎行されますことを、心よりお祈り申し上げます。
去る8月8日~10日、第62回神宮式年遷宮「お白石持行事」(おしらいしもちぎょうじ)に
参加させていただきました。(式年遷宮についてはこちら)
お白石持ち行事???
伊勢の神宮へ行かれた方はご存知でしょうが、通常お参りする所から奥は
御垣内(みかきうち)と言われ、白い石が敷きつめられています。
この行事は、遷宮後は立ち入ることのできない新しいお社の敷地に、石を1人1個ずつ
奉献するもので、宮崎県からは約70名での奉仕となりました。
8月8日は8時45分に宮崎空港より中部国際空港へと出発。
到着後バスにて、浜参宮(はまさんぐう)の為に、三重県伊勢市二見町江に鎮座する
二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)へ。(神社についてはこちら)
古来は、伊勢神宮に参拝する前には二見浦で禊(みそぎ)を行うのが慣わしでした。
それに代わるものとして、二見興玉神社で無垢塩祓いを受けるようになったそうです。
下の写真のテントの中にあるのは、神主さんがお祓いする時に用いる「祓串(はらいぐし)」。
多くの神社では半紙ですが、こちらではなんと二見の海で採れる海草で奉製されています!
宮崎県だけではなく、全国各地より多くの方が全員同じ法被で参拝。
下手すれば迷子に(T_T)
境内の磯合には夫婦岩(めおといわ)。
天気が良い時には、岩の間から富士山が見えるそうですよ!
また境内にはカエルがたくさん。
ご祭神の猿田彦大神は天孫降臨の際に道案内を務められ、この神様の神使が
カエルとされていることに由来するそうです。
参拝を終えて、バスはホテルへ。
夕食時のビールも式年遷宮バージョン!
部屋からは花火が(^-^) こちらは式年遷宮とは無関係のようです。
さぁ!いよいよ翌日はお白石持行事!
午前6時30分出発とのこと(*_*)
就寝 zzz
次回へ続く・・・
「神道にお盆はないっちゃろ?」
なんて質問をされることがありますが。
いやいや何をおっしゃる・・・
神道にもお盆はあります!
仏教の盂蘭盆会からきたものだと考えられているようですが、
仏教渡来以前からの日本の伝統的な先祖まつりの行事と考えられます。
意味はもちろんご先祖さまをお祀りすることです。
昔は旧暦7月15日(満月)の日を中心としていましたが、
明治6年に太陽暦に変わってからは、新暦の7月15日に行う地方と、
月遅れの8月15日に行う地方があります。
ご先祖さまが、家の前で焚く「迎え火」を目印に帰ってこられ、「送り火」によって帰られます。
現在ではお盆休み!などと言われ、大型連休のような意味で捉えられている方も
いらっしゃるでしょうが、ご先祖さまが家族と一緒に過ごされる大切な時期なのです。
小さい頃から
「お盆に泳ぎに行ったら引きずり込まれるぞ!」
などとよく言われていました。
だから私はお盆の時期に泳ぎに行ったことは、一度たりともありません・・・
このようなお盆にまつわる言葉は多数あり、その意味も諸説あると思いますが
結局は「ご先祖さまがお帰りになっているので、黙って家にいなさい」
ということになるのでしょうか?
私個人の話になりますが、2月に大好きなばあちゃんが亡くなり、今年は初盆。
ばあちゃんは大阪に住んでおり、小さい頃より母に連れられ、夏休みには毎年のように
遊びに行ってました。
小学生も高学年になると、覚えて入る人は覚えているでしょうが
ANAの「ジュニアパイロット」でガキンチョ男兄弟3人のみで行っていました。
胸につけてくれるバッチが大変嬉しかったものです。
大阪と言っても和歌山県との県境の山の中・・・
地元の駅よりバス、電車を乗り継ぎ約2時間をかけてばあちゃんが伊丹空港まで
迎えにきてくれていました。
その後進学につれ、夏休みは勉強?、部活、遊びやらなんやら。
社会人になると更に足は遠のくと思いつつも、関西への出張の合間にちょくちょく会いに
いったものです。
またばあちゃんも宮崎まで遊びにきてくれていたので、
特に最近ばあちゃんにそっくりになってきた娘、
年を重ねるごとに肥えてきた生意気な孫、
男4人、女2人、まだ腹の中にいた1人のかわいらしい曾孫の
成長はちゃんと見守ってくれていたと思います。
ばあちゃんの死は、これまでの私の人生の中で最も身近な人の死でした。
生前の絆が深ければ深いほど悲しみは大きいものですが、死後も続くこの絆は
より深いものとなります。
今の自分があるのは、間違いなく父母、祖父母をはじめ多くのご先祖さまのおかげ。
そのようなことを今まで以上に強く感じたお盆となりました。
皆様はどのようなお盆を過ごされましたか?
お参りがまだの方は、是非ご先祖さまに手を合わせていただき、先ずは感謝の気持ちを
お伝え下さい・・・