宮崎神青ブログ - 20121227のエントリ
本日、朝テレビを見ていたらこんな話がありました。
愛媛県のとある神社の樹齢500年程の御神木が、枯れてしまったそうです。
突然枯れてしまったそうなので、宮司さんも不思議に思っていたところ、
なんとそれは人間の仕業でした。
調べると根元にドリルで穴を開け、除草剤を注入した痕跡が発見されたそうです。
地域の住民の方もインタビューをうけていましたが、とても残念そうでした。
被害は愛媛県の他にも高知県、徳島県、和歌山県、愛知県等々5県14本を数えます。
そもそも御神木とは、神霊が宿る木、その地域を守る存在であり、多くの神社で
見られます。
神社には御神木はもとより、多くの木々によって鎮守の森が形成されています。
各地を旅行すると、大きな木々があるところには必ず神社や寺があり、木々そのものも
昔から人々の崇拝の対象となってきたことが伺えます。
今回の件により、木が生きてきた歴史そのものが一瞬で消え去り、住民との関わりも
記憶の中にしか存在することができなくなってしまいました。
本当に残念なことです。
私たち神職は、鎮守の森を次世代へ継承する大事な使命を担っております。
皆様方も地域の神社の木々を思い起こしていただき、改めて見つめ直していただければ
と思います。
散歩をすると、とても清々しい気持ちになります。 於 宮崎神宮参道
子供達の集う場としても重要な存在です!