宮崎神青ブログ - 教えて神主さん!⑯~献幣使?~
「けんぺいし」と読みます。
本日2月17日は多くの神社にて祈年祭が斎行されたことと思います。
(祈年祭についてはこちら)
神社には例祭、祈年祭、新嘗祭と特に重要なお祭りが3つあったのを覚えてるでしょうか?
献幣使は例祭の時に登場します。
「なんでウチの神社の祭によその神主さんが来て、祝詞を読んじょっとか~?」
と、思ったことありませんか???
その神主さんこそが「献幣使」なのです。
献幣使とは、神社本庁から所属の各神社に幣帛(へいはく)を捧げる使いのこと。
例祭には神社本庁幣(幣帛料)を供えます。
これを献幣と呼ぶので、その使いが献幣使ということになります。
ちなみに幣帛とは神に奉献するものの総称のことです。
じゃあ何をするの???
去る2月1日に鵜戸神宮(日南市鎮座)の例祭に、献幣使随員(ずいいん)として奉仕させて
いただきましたので書き記したいと思います。
多くの場合は、献幣使と献幣使随員(献幣使の付き人と思っていただいて結構です)の
2人で奉仕する神社に向かいます。
先ずは参籠(さんろう)の為、前日の夕刻に鵜戸神宮入り。
参籠とは神社に籠もり心身を清めることで、その神社の神主さんももちろん参籠されます。
先ずはお参り。
鳥居の後ろの空洞に、
ご社殿があります。
神主さん達が習礼(しゅらい=祭典のリハーサル)をされていました。
普段奉仕する神社とは勝手が違いますので、献幣使も入念に打ち合わせを致します。
有名な運玉!お参りの際は是非やってみて下さい。
打ち合わせを終えると夕食。
斎食(さいしょく)と言いまして、四つ足の動物は食しません。
斎食後は入浴、翌日に備えて早めに就寝ですzzz
翌朝は6時30分起床!
この光景は鵜戸さんならではですね~
朝食をすませ、祭典の準備準備。
時刻がせまってくると、献幣使の装束を準備し、着装(着付け)を行います。
その後、自分もあたふたしながら着装となります。
午前10時30分、祭典開始。
自分の神社より緊張するのは言うまでもありません・・・
ちなみに幣帛料は、唐櫃(からひつ)と言われる箱に入れて社殿まで運びます。
宮司祝詞奏上後、いよいよ献幣使の出番。
幣帛料を献幣使随員が、鵜戸神宮の神主さんにお渡しし、神前にお供えしていただきます。
その後に献幣使祭詞奏上(さいしそうじょう)、玉串を奉りて拝礼。
神社の神徳を顕揚し、斯道の興隆を祈願し、奉賛の誠を捧げます。
祭典終了後は直会(なおらい)。
直会とはお祭りにおける酒宴行事のことで、祭典を構成する一つの行事。
運転手の私はもちろんノンアルコール・・・
地元の神主さん、総代さんのお話を聞かせていただいたり、とても貴重な時間です。
以上になります。
文章にすると思いのほか、自分でも「ふ~ん」という感じになってしまいましたが、
なんとなくでもお分かりいただけたでしょうか???
まぁまぁ・・・
頭の片隅にでも留めていただければ有り難いです<(_ _)>