宮崎神青ブログ - 知っちょる?宮崎の祭⑳
〇花木あげ馬〇
当日は稚児宅で神事の後、献上馬の上に稚児を乗せ、南方神社に向けてあげ馬行列が行われます。神社到着後神事が行われ、その後神楽が上演されます。県内においては、諸県地方にしか残っていない貴重な文化財であり、平成六年二月二十五日に県指定無形民俗文化財に指定されました。四年に一度の行事で、2019年には花木地区の住民ら約90人が着飾って大名行列を組み、南方神社まで約1.2キロを練り歩きました。
由来:古来より、霧島盆地内には戦勝と、その成就、五穀豊穣などを祈願して、神社に鎧、兜、刀、槍、馬、穀物などを奉納したり、土地や祭米を寄進するなどの風習がありました。このあげ馬祭は地区の鎮守である南方神社(旧諏訪神社)に奉納するものです。あげ馬「献上馬」とは、都城北諸県地域にある諏訪神社のみに伝えられてきた大名行列の様子を模した祭りと言われています。1591年島津家君主が島津家崇拝の諏訪神社に戦勝祈願し、帰国後そのお礼参りのため、大名行列を仕立てて諏訪神社に馬を献上し神楽を奉納したのが起源と言われています。その後、第十七代島津藩主の島津義弘の戦勝を称え、都城北諸県地域の四つの神社(高木町、高城町桜木と穂満坊、山之口町花木)の例大祭に余興として「あげ馬」を奉納。以後、三百年余り継承されています。山之口町のあげ馬は一時途絶えたが、地元に保存会が結成され、1991年に復活しました。
時期:七月(四年に一度)
神社:南方神社(都城市山之口町花木鎮座)
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