宮崎神青ブログ - 20160828のエントリ
神職になるには資格が必要である。
○か×か?
その答えは「○」
資格が必要なのです。
ちなみに資格とは言わずに、「階位」(かいい)と言います。
階位は、
浄階(じょうかい)
明階(めいかい)
正階(せいかい)
権正階(ごんせいかい)
直階(ちょっかい)
があり、規定の定めるところにより検定し、授与されるものです。
それぞれの階位の事を申せば、とても書ききれませんので、
上記の五階等があると覚えていただければと思います。
本日は、去る7月11日から8月10日迄の1ヶ月間、宮崎県神社庁にて開催された「直階検定講習会」を
受講され、目出度く階位を取得された成り立てほやほやの神職さんに、講習会を終えての感想を寄稿して
いただきました。
社家に嫁ぎ、神職の妻となって七年の月日が流れました。
日々社務の手伝いを行うなかで、いつかは私も神職として神社を盛り上げたいという気持ちを抱くようになりました。そして今回、子供の保育園入園をきっかけに、ついに念願が叶い家族の後押しを受け受講させていただくこととなりました。
講習会は、自分の無知を自覚することから始まりました。
唯一の救いであった多少なりとも日々神社に携わってきた、という小さな自信はあっという間に吹き飛び、
改めて真剣に取り組まなければと気を引き締めることとなりました。
一ヶ月という短い期間で学んだことは、祭式や祝詞作文・購読を始め、神宮史、近代史、法規など多岐にわたりましたが、全ての授業が面白く、様々な分野に対して関心を高められました。特に、神職として奉仕する上で非常に重要である祭式は、最も関心が高い講義でした。一つ一つの所作に意味があり、その意味は全て神前にて奉仕するが故であるという事、神様と祈願者との“仲とりもち”である神職の在り方などを学びました。
そして何よりも、最終日の閉講奉告祭にて恐れ多くも斎主としてご奉仕させて頂きましたことは、
今後斎主を務める事がそう多くはない私にとって非常に貴重な経験となりました。
心地よい緊張感の中、粛々と神事が行われ、受講生代表として祝詞奏上、玉串奉奠をさせて
頂きました。
『祭』とは、祭員だけでなく、参列者も含め全員で奉仕するものだと感じることができました。
人生初の大役を果たした閉講奉告祭終了後には、たくさんの仲間や先生方のあたたかいお声に、
張り詰めていた緊張の糸が一気にほどけ、涙が止まりませんでした。
振り返るとあっという間の一ヶ月でした。
片道約一時間をかけての通学だったこともあり、体力的に追い込まれる事も多かったのですが、
応援し支えてくれた家族、そして共に切磋琢磨した仲間たちの存在があったからこそ、最後まで
やりきる事ができたと思います。
神職としてのスタートラインに立った今、講習で出会えた仲間たちとの繋がりを励みにしながら、
初志貫徹の決意で奉仕していきたいと思います。
最後になりますが、階位取得にあたりお力添えを賜りました多くの皆様に心から感謝申し上げます。
(3?歳、三児の母)