宮崎神青ブログ - 知っちょる?宮崎の祭⑤
〇オンバレサマ〇
「オンバレサマ」は禊祓(みそぎはらい)にちなんだ特殊神事です。茅の輪は境内に設置するのではなく、案の上に供え神事を修めた後に輪くぐりを行います。 この茅の輪は八尋の長さ(十五メートル程)に編み、これに紙垂を取り付けて輪くぐりに使用します。
神職、伶人、参列者混ざって行います。一度くぐったら頭上まで持ってきて再度くぐります。輪くぐりを修めた後に神職が砂浜のある海岸へと行き修祓の際に使用した大麻、茅の輪を大海原に祓いやり神事は修められます。
由来:江田神社の鎮座する宮崎市阿波岐原町は、当社のご祭神であります伊邪那岐尊が黄泉国から帰還されて穢れた心身を浄められたことから、みそぎ発祥の地と云われています。「大祓」がなまってオンバレサマと云われています。
現在は、この大祓の神事と輪くぐりのみの神事となっておりますが以前は、「浜くだり」と「輪くぐり」を併せてオンバレサマと云われておりました。 浜下りは神社東の砂浜で身を清める所謂禊ぎのことです。大祓神事が行われる前日に砂浜へ行き、打ち寄せる波のしぶきに素足を踏み入れ、嗽に始まり波打ち際の砂を指す「しおはな」を掬い取ります。その砂を左右の肩、頭上正面に振りかけて全身の祓いを行い、天神地祇(てんしんちぎ)に祈願して帰ります。そして翌日に輪くぐりを行い、無病息災を祈念していたとされています。
時期:六月三十日
神社:江田神社(宮崎市阿波岐原町鎮座) https://eda-jinnja7.webnode.jp/
写真②
写真③
写真④「まさご」