宮崎神青ブログ - 文子の育児奮闘記~初宮詣編~
女子神職の育児奮闘記です。
ちなみに命名編はこちら
それでは初宮詣編のはじまりはじまり・・・
産後の入院中、友人が感激の涙をいっぱいに浮かべ部屋に来てくれた。
が、私を見てふいに真顔になる。
「ふーちゃん・・・昨日・・・う、産んだよね?」
10ヶ月かけて膨らんだおなかはまだぽっこりしている。
赤ちゃん、胎盤、羊水、子宮や発達する乳腺、
増加する循環血液量合わせて6.5kg+必要な皮下脂肪。
必要・・・
17kg太ったしね!
お母さんの仕事は赤ちゃんのお世話と休養。
はじめおっぱいがあまりでなかったのでミルクと混合。
お母、妹、主人、挙句の果ては父まで動員して搾乳機で乳搾り。
いつでもどこでも何度でも出ているおっぱいに慣れた父は「ちゃんと飲めよ~」と
孫がかわいいあまり私のおっぱいをつまむ(出そうとしている) 。
おっぱいを飲ませると眠くなるのは、体を休める為とおっぱいをつくる為。
布おむつを使っていたが、そこは母にお願い・・・
普段眠れないことが多い私でさえ、しばらくの間は死んだように眠るzzz
気づいたらおっぱい丸出しで寝ていたり、夜間母に顎とおっぱいを支えられて授乳したと
後から聞き、夢でなかったのかとハッとする。
特に産後一ヶ月はしっかり休んでないと「産後の肥立ち」が悪く体調不良、ひどい場合は入院。
さらに更年期までも影響を及ぼすと言われているので、しっかり休むように助産師さんから
指導された。
海外の一部の働く女性は産後一週間ほどで職場復帰するらしいが、
日本人は体のつくりが違うので難しいらしい。
一ヶ月ほどで「床上げ」といって、無理しない程度に徐々に普段の生活にもどしていく。
授乳が不安で産後一ヶ月半ほど実家で過ごし、自宅へ戻るとサプラーイズ!
妊婦検診について行っても
「へー」とか
「ふーん」とか
「わからん」とか
言っていた主人が掃除をして迎えてくれた。
父親の第一歩!ちょっと感動。
数日後に初宮参り。
お母さんの体調も少し戻り、おっぱいも飲め、体重も増えて体力が少しついた頃に
わが子と氏神様に参るのが日本の慣わし。
神社にて御初穂料をお納めする。
熨斗には名前を筆と墨で上手い下手ではなく自分で書く(なければ筆ペンでも可)。
御神前へ進み、我が子を褥(しとね)に寝かせる。
朝から晩まで泣いている我が子が大人しく寝ている。
お宮参りで赤ちゃんがよく寝るのは、お腹の中にはない強い外の刺激をシャットダウンする為で、
太鼓の音で泣きやんだり落ち着くのは、お腹の中で聞いていたお母さんの心臓の鼓動の音と
似ているから。
祝詞奏上の間よく耳を澄ませてください。
神主さんが神様と願主の「仲執り持ち」となって奏上される祝詞は各神社、各神主共通では
ないのですべてに当てはまらないのですが
「若竹の如くすくすくと」「緑子のように」・・・と文言から分かるように
”親心”が込められています。
神様も国、子をお生みになられた親でありますので、子を慈しむ心は同じです。
母子共に健康で家族が無事であることを感謝し
事があれば大を中に、中を小に
神の御加護を賜り
育て 育ち 小さくておおきな幸せを。
すがすがしくてうれしくて・・・
こんな幸せほかにあっただろうか・・・
体重増加によりやっと留められたパンツのボタンが、今にも飛んでいきそうな不安の中、
大きな喜びに包まれた一日となりました。
次回へ続く・・・かな???