宮崎神青ブログ - 知っちょる?宮崎の祭㉑
◯高木あげ馬◯
高木のあげ馬は参勤交代の道中無事を願い、馬に乗った稚児を中心とした行列を大名行列に模したもので、現在は四年に一度毎に奉納されます。稚児の家を「宿」に定め、修祓の場とし、青年団長宅「二才ん宿」といい、神事をした後行列を組み、稚児を迎えに行きます。「馬方節」にのせて南方神社へ進み、神社到着後には花馬が境内に焚かれた薪の火の上を二、三度駆け渡ります。その後稚児と馬が神前に拝礼し、神舞が舞われます。本来であれば昨年行われる予定でしたが、新型コロナウイルスの関係で中止になり、本年も中止となりました。
由来:1591年島津家君主が島津家崇拝の諏訪神社に戦勝祈願し、帰国後そのお礼参りのため、大名行列を仕立てて諏訪神社に馬を献上し神楽を奉納したのが起源と言われています。その後、第十七代島津藩主の島津義弘の戦勝を称え、都城北諸県地域の四つの神社(高木町、高城町桜木、高城町穂満坊、山之口町花木)の例大祭に余興として「あげ馬」を奉納。以後、三百年余り継承されています。
時期:十一月二日
神社:南方神社(都城市高木町鎮座)