宮崎神青ブログ - 涙、涙の。
去る6月14日、本日の宮崎日日新聞にも掲載されましたように
当会第36回御神田行事「御田植祭」を斎行致しました。(御神田行事についてはこちら)
今回は児湯地区担当のもと、西米良村小川地区での開催。
この地域の氏神さまである米良神社についてはこちら
児湯地区での開催は7回目、西米良村では2回目となりました。
午前10時祭典開始
西都市岡富鎮座の住吉神社禰宜の濵砂尚孝会員が、斎主としてご奉仕されました。
普段は消防士としてご活躍なんですよ!
田長の上米良文吉様。
大変なご苦労とは思いますが、何卒宜しくお願い申し上げます。
さあいよいよ田植え開始です。
「俺はもう嬉しくてよ!涙が出そうやったが!」
一緒にご奉仕いただいた昭和56年の第1回御神田行事に携われた大先輩のお言葉。
涙の理由は、
当時始めた事業が今尚こうして継承され、
さらに36年の時を経てご自分に縁ある地にて斎行され、
またさらには斎主を務めた息子さんの成長を感じられてのことでしょうか???
六畝をすべて手で植えました。
今回のベストショット!(笑)
大変暑い中にも拘わりませず、地元の方々の見守る中、神事の一切を滞りなく
斎行することができました。
直会の席にて、こんなお話を聞きました。
今回の御田植えを見て、自分の小さい頃を思い出したがな~。
あん時は家の手伝いとして、もちろん全部手で植えちょった。
やけど獲れたお米はぜーんぶ、母親が兵隊さんに差し上げちょったから、
俺達がお米をたべることは、ほとんどなかったがな~。
な~んか昔を思い出して涙が出そうやったが~。
と、笑顔で話してくれましたが、当時の様子がひしひしと伝わってきました。
やはり現在の我々は、有難いほどに贅沢なんだと感じました。
当会毎年の恒例行事としては、最も長く続く御神田行事。
米作りの教化はもちろんのことながら、毎年毎年その地区の方々と新たなご縁をいただき、
色々なお話を聞きながら会員も成長できる、非常に有意義な事業であります。
年々会員は変わっていきますが、先人達の想いを忘れることなく次世代へ継承し、
毎年変わることなく末永く続く事業であってほしいと思います。
最後になりますが、関係各位にはご多忙中にも拘わりませず、ご協力をいただき
誠にありがとうございました。
これからいよいよ本格的な夏を迎えますが、ご自愛にてお過ごしの程祈念致し、
実りの秋にはまた元気にお集まりいただければと思います。
本当にありがとうございました。