宮崎県の神社
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猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)
猿田彦神社または庚申堂として、狭野住民が古くより信仰してきた神社である。庚申信仰のわが国の歴史は古く、北野神社祭神菅原道真公も、庚申の夜を歌った漢詩を残している。猿田彦神社は県内でも少なく、当地はこれが一社である。当神社は昭和三十三年十二月十八日に造営移転を行い、その際豊受姫之神を合祀奉斎した。また馬頭観音の由緒書があり、それによると霧島山中の六観音社より直接勧請して、当地方観音として古く霊験著しく崇拝者多く、昔伯楽(獣医のこと)稲田万ヱ門生来観音と称し万人の信頼厚く先祖代々の名伯楽と記している。当観音は近代の得手勝手に取り立てる物とは異なり、毅然たる由緒にもとづいて記録するものである。
なお文政二年(1819)卯二月修理の事また修理寄付人、青銅二百文宛坂口右膳以下数十名の寄付人も記載され、古い神社を伺わせる。電話番号(0984)42-4114郵便番号889-4414住所西諸県郡高原町大字蒲牟田190番地