宮崎県の神社
黒口神社(くろくちじんじゃ)
炎焼の為旧記を失い創立の年月は不詳である。天歴九年(955)再建の棟札があり、その後慶安二年、元禄元年(1688)、寛政五年(1793)に社殿再建の棟札がある。
社号は初め大空天神社と称して、天村雲命、天三降命の二神を祀った。明治四年十二月に官達により村内の小社、祭神大山咋命、大山祗命、須佐之男命、建御雷命、経津主命、菅原道真公を合祀して社名を黒口神社と改め、同年九月に村社に列した。大正十五年六月十一日に神饌幣帛料供進社に指定されている。同社は向拝柱にある竜の彫刻をはじめ、彫刻の多い社殿で知られる。
天村雲命に関して次のような伝説がある。遠い神代の昔天村雲命は牛に乗って天からお降りになった。その時命は上野村と田原村との堺にある田原川の西岸の森に落ちられ、牛は椿の木にかかり眼を潰した。命は東岸の妹生迫と西岸の釜石との住民に助けを求められたがそのいずれも助けにくるものはなく、そのうちに松の下の人々が聞きつけて命の牛に水を汲んで与えた。命は松の下の人々の親切を悦ばれたが、釜石と妹生迫の住民の不親切を怒られ、末永く聾の絶えることはあるまいと叱りなさった。命の手当てのかいなく牛は八日目に死んでしまった。命が八日間住まれたことからこの森は八日森(訛ってやか森)と呼ばれるようになった。そして牛に与える水を汲んだ池は今も冷水が湧いて絶えることがないという。(『日向の伝説』)
ご社殿
鳥居
参道
電話番号
(0982)77-1665
郵便番号
882-1411
住所
西臼杵郡高千穂町大字上野2215番地
御祭神
大山咋命(おおやまくいのみこと)
須佐之男命(すさのおのみこと)
建御雷命(たけみかづちのみこと)
経津主命(ふつぬしのみこと)
菅原道真公(すがわらみちざねこう)
大山祇命(おおやまつみのみこと)
天村雲命(あめのむらくものみこと)
天三降命(あめのみくだりのみこと)
須佐之男命(すさのおのみこと)
建御雷命(たけみかづちのみこと)
経津主命(ふつぬしのみこと)
菅原道真公(すがわらみちざねこう)
大山祇命(おおやまつみのみこと)
天村雲命(あめのむらくものみこと)
天三降命(あめのみくだりのみこと)
旧社格
村社
社殿
本殿(流造)5坪 拝殿(入母屋造)8.7坪
創立年月日
不詳
例祭日
四月二十五日
最寄ICからのアクセス
北方ICより高千穂方面へ車で約1時間25分