宮崎県の神社
風田神社(かぜたじんじゃ)
「日向地誌」によると、海浜の松林の中にあり、山下前にあった川上大明神と、御崎本にあった大将軍を明治五年遷座合祀し、いまの名に改めたという。
日本書紀によると、天孫ヒコホホデミノ尊がワダツミノ神の娘豊玉姫を妻に迎えられ天孫の御子を海辺にて産むことを希望され、現在の鵜戸の岩屋にて鵜戸神宮の祭神ウガヤフキアエズノ尊を出産された。
出産に際し夫と約束したことを夫が守らなかったことで、御子の養育を妹の玉依姫(宮浦神社御祭神)に託された。
この時の豊玉姫の御歌
赤玉の光はありと人は言えど君が装し貴くありけり
そして豊玉姫は夫と別れて亀に乗ってこの風田川を登り居住され、のちにその地に姫を偲んで地元民は川上神社を建立し、祭神として祭られた信奉篤く現在も元宮と尊ばれている。明治の世になり野中神社と合祀されて、この奥風田川の左側に新たに社殿を建立し鎮座された。当時は社殿は海の方を向いていたと伝えられている。地元ではこの伝説を尊んで亀は神の使いと信じられて食さなかったと古老は伝えている。
この地方には鵜戸神宮の祭神縁り深い神社が点在し、往古を偲ぶ神社としてその一社である。
ご社殿
ご社殿前
国道沿い鳥居
電話番号
(0987)22-2394
郵便番号
887-0034
住所
日南市大字風田3964番地
御祭神
豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
素盞鳴命(すさのおのみこと)
猿田彦命(さるたひこのみこと)
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)
伊邪那美命(いざなみのみこと)
素盞鳴命(すさのおのみこと)
猿田彦命(さるたひこのみこと)
旧社格
村社
社殿
本殿(流破風造)4.5坪 拝殿(切妻破風造)10坪
創立年月日
不詳
例祭日
十一月九日
最寄ICからのアクセス
宮崎ICより日南方面へ車で約50分
最寄駅からのアクセス
JR日南駅より車で約10分