宮崎県の神社
日吉神社(ひよしじんじゃ)国富町
当地区の古老等は、未だに当神社を山王様と愛称しているが、旧社名は三弓宮山王社と敬称されていた。この三弓宮について、代々当神社に奉仕の神職宮永家相伝の古文書に次のごとく、記された条が見られる。
「犬熊村は昔、黒山にありければ、老熊すみて、時々出て人を食ふ。土人畏るること限なく、人種将に尽んとする時に、景行天皇御巡幸ありて、当所を過させ給ふ。乃ち件のよしを聞召し給ひて、自ら弓を採らして、山に向はれ、壱発射中て、亦射んと為たまふに、曾々御弓三ツに折ければ、老熊は、支社狂ひに狂ひて、今や天皇に飛掛らんと見えけるところに、いずくともなく壱頭の白犬走来て忽ち彼老熊を噛殺しぬ。因て、其処に彼の三折の弓を埋め且つ、かの白犬は神と祝ひ奉らせ給ひけり、即ち、犬熊村三弓原と云は此縁也となり。
其時帯持給ひし藤巻御剣を真名井の上原に納め給ふ。之に因て、剣壟大明神と称奉るとなん。其時祝ひ奉せたまひし祠は、今の山稲荷大明神、是なりと云へり(後略)」
なお、三弓宮山王社は、平安時代、清和天皇の御代、貞観(859-877)年中には、すでに奉祀されていた節が、これらの古文書中に散見されること等から推して確たる創立年月日は、定かでないが、かなり、古代から当地区の氏神として尊崇奉祀されていたものとみられる。
なお、かなり昔時から、毎年七月二十日(土用)境内において相撲を奉納し地区内の安全祈願祭を斎行している。明治四十四年十一月、日吉神社に稲荷神社(祭神、倉稲魂命)、八坂神社(祭神、須佐之男命、大己貴命、稲田姫命)、三社稲荷神社(祭神、倉稲魂命、太田命、大宮姫命)、九社稲荷神社(祭神、倉稲魂命、稚彦霊命、大国主命、事代主命、太田命、大宮姫命、猿田彦命)、大土神社(祭神、大己貴命)を合祀し現在に至る。
ご社殿
ご社殿
入口鳥居
電話番号
(0985)75-2549
郵便番号
880-1101
住所
東諸県郡国富町大字本庄2087番地2
FAX番号
(0985)75-2549
御祭神
大山咋命(おおやまくいのみこと)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
須佐之男命(すさのおのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
稲田姫命(いなだひめのみこと)
太田命(おおたのみこと)
大宮姫命(おおみやひめのみこと)
稚彦霊命(すくなひこのみたまのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)
猿田彦命(さるたひこのみこと)
倉稲魂命(うかのみたまのみこと)
須佐之男命(すさのおのみこと)
大己貴命(おおなむちのみこと)
稲田姫命(いなだひめのみこと)
太田命(おおたのみこと)
大宮姫命(おおみやひめのみこと)
稚彦霊命(すくなひこのみたまのみこと)
事代主命(ことしろぬしのみこと)
猿田彦命(さるたひこのみこと)
旧社格
無格社
社殿
本殿(入母屋造)2坪 拝殿(入母屋造)4坪
創立年月日
不詳
例祭日
旧十一月初申日
最寄ICからのアクセス
宮崎西ICより車で約30分
最寄駅からのアクセス
JR宮崎神宮駅より車で約25分