宮崎県の神社
宿神社(しゅくじんじゃ)
長享三年三月の創建と伝え、往古は官権現と称した。ご神体は三十八代天智天皇の御代、藤原鎌足公が奈良県猿沢の池に沈んでいた長さ三尺の楠を発見し、その楠から製作した能面の一つである。のち、この能面が鎌足公より菊池家祖則隆公に伝わり、二十五代の菊池岩見守重次公が米良入山のとき、氏神としてこの能面を崇敬するようになったという。その後、菊池重由が尾八重の地頭となり、能面を一体は菊池領主、一体は銀鏡氏部兼続、一体は尾八重地頭へ割賦した。その後菊池丹波なる者崇敬し、打越村に宿神社の称号を得、地頭米良勘解由が神殿を造営し、菊池氏代々の崇敬社とした。明治四十三年十月、無格社宿神社として許可され、保存維持の法確定し現今に及ぶものとなる。
武士の信仰による武具の寄進もあり、現在筑紫箙(えびら)と呼ばれる矢を入れて背に負う武具が残っているが、この箙は南北朝期から室町期の武具の好資料とされている。
ご社殿
参道鳥居
天狗岳
電話番号
(0983)43-2079
郵便番号
881-1121
住所
西都市大字尾八重148番地の3
御祭神
大山祇命(おおやまつみのみこと)
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
天児屋根命(あめのこやねのみこと)
社殿
本殿(流造)8坪
創立年月日
長享三年(1489)年三月吉日
例祭日
12月10日 ※現在は12月第2日曜日
文化財
尾八重神楽(県指定無形民俗文化財)
最寄ICからのアクセス
西都ICより車で約1時間30分