宮崎県の神社
伍社神社(ごしゃじんじゃ)
社伝によると、飫肥藩主伊東祐久が慶安三年(1650)外ノ浦の埋立工事を進めた際、堤防の人柱に選ばれたシヲという女性の霊を祭った潮屋権現を改称して伍社神社となった。「県史蹟調査第六輯」によると、伊東祐兵が飫肥に封ぜられた当初は、二万八千石を、次々に検地して五万七千余石となったために、領土をふやす新田開拓として祐久のとき堤防工事が決行されたもので、このときの埋立工事は「日向地誌」によると、地元の松田理右衛門の建議で、脇元村界の尾崎から潮屋権現の森まで長さ三町五十九間、また潮屋権現から天ノ越の岡麓まで長さ一町五十四間、堤防を築いた。この建議者の名により松田堤の名が付けられたという。堤防建設の途次、風波のため、しばしば破壊されたので、人柱選びとなったもので、そのシヲという女性の霊を慰めるため潮屋権現として祀ったという。しかしそのシヲなる女性の身元も、伍社の祭神である木、火、土、水、金属の五神に、海幸彦、山幸彦の神話とも関わりがある塩椎神(塩土姥翁の別名で、塩の神様)が、どうして祀られたかも、明らかでない。
また「日向地誌」は、明治五年潮屋権現ほか二社が、中村神社に合祀されたと記録しているが、再遷座のこともはっきりしないままである。境内にシヲさんの墓碑が残っている。
ご社殿
入口鳥居
参道階段
電話番号
(0987)64-1918
郵便番号
889-3204
住所
日南市南郷町中村乙887番地乙
FAX番号
(0987)64-1918
御祭神
句句迺馳神(くくのちのかみ)
軻遇突智神(かぐつちのかみ)
埴山姫神(はにやまひめのかみ)
罔象女神(みずはのめのかみ)
金山彦神(かなやまひこのかみ)
塩土姥翁(しおつちのおきな)
軻遇突智神(かぐつちのかみ)
埴山姫神(はにやまひめのかみ)
罔象女神(みずはのめのかみ)
金山彦神(かなやまひこのかみ)
塩土姥翁(しおつちのおきな)
旧社格
無格社
社殿
本殿(流造)4坪 拝殿(入母屋造)12.5坪
創立年月日
不詳
例祭日
十一月二十一日
最寄ICからのアクセス
田野ICより日南方面へ車で約1時間10分
最寄駅からのアクセス
JR南郷駅より車で約10分