宮崎県の神社
中畑神社(なかばたじんじゃ)
高千穂町西部五ヶ瀬川上流の山間地に位置し、地内中央には標高513メートルの小丘ながら300度以上の視界で高千穂盆地を一望することができる国見岳があり、祖母傾国定公園の特別地域として高千穂観光の目玉になっている。
当社は初め中畑大明神と称し、神武天皇の第二子の御子神八井耳命の第六子健磐龍命をお祀りし、明治六年には村社に列し、五ヶ村神社と改称され、後に昭和十一年、氏子の願いにより村社中畑神社と社号を改められた。
一名阿蘇津彦ともいわれる命が、宮崎の吾田より高千穂を経て阿蘇に向かわれた時、此処(字中畑)に行在所を設けられ、上の岳(現在国見ヶ丘)より高千穂及び阿蘇の国々を国見された。その間この地方の民に田畑を耕し五穀を作ることを教示され、阿蘇に向かわれた。其の御神徳を仰ぎ、行在所を設けられた聖地に社殿を建立し命を奉祀した社である。
当社に存する棟札写しによると、永享十一年(1439)三河守貞貫の命により中畑大明神宮上棟と記されている。しかしこれ以前すでに社殿は建立されていたと伝えるが、存する資料がなく鎮座の年代については不詳である。永禄三年(1560)三田井越前守親武により社殿が再建され、宝永八年(172)舞殿、安政三年(1856)鳥居が建立された。その後天保十一年(1840)社殿を再建し現在に至る。
本殿向拝柱には、龍の彫刻がほどこされ、その丸身を帯びた姿はまことに見事で、とくに人目を引いている。
ご社殿
入口鳥居
ご神木
電話番号
(0982)72-5547
郵便番号
882-1102
住所
西臼杵郡高千穂町大字押方6417番地
御祭神
健磐龍命(たけいわたつのみこと)
旧社格
村社
社殿
本殿(三間社流造)9坪 拝殿(権現造)16坪
創立年月日
不詳
例祭日
四月十八日
最寄ICからのアクセス
北方ICより高千穂方面へ車で約1時間15分